退任にあたり
森本 和也
16年前に保護司という大役を受けることになり、当初は、自分はこの大役をこ
なすことが出来るかと不安でした。自分の今迄やってきた人生で少しでも役にた
つ事はあるのか、又立場上社会ルールを守り生活をしていくことが出来るのかと
か不安が一ぱいでした。
就任1カ月たらずで、対象者を担当することになり、何をすればよいのかもわか
らず、以来数多くの対象者を担当してきました。心掛けた事は、対象者との面接
には、注意を払い、対象者が面接に来やすい日程調整や環境作りに気を付けた結
果、各対象者は早く来 る人や遅れる人はいたが、必ず連絡が入り面接を実施出
来なかった事がなかった事が良かったと思っています。又ある対象者が担当後数
年たち、私結婚して子供がいますと写真を見せてくれ、その報告を受けた時、も
うこの人は大丈夫だと安心した事は今でも忘れません。私にとっては保護司とし
ての大きな思い出です。