• (兵庫県神戸市)東灘区保護司会

令和7年2月14日 第10回オンライン講演会(石田保護司)

第 10 回オンライン講演会

『更生保護における犯罪被害者等施策      ~私たち保護司ができること~     』を視聴した感想

今回のオンライン講演会は、非常にわかりやすく内容も深いものであり、従来の研修とは異なる形式でとてもなじみやすく参考となるものでした。

1.4つの犯罪被害者等施策について、正直知らなかったことも多く、大変勉強になりました。

2.“犯罪被害者等の思いを知る”

このテーマが最も深く胸に刺さり、考えさせられる内容でした。

保護司は、加害者に寄り添い更生を目指すものであるが、同時に被害者の心情を正しく理解することが非常に重要であると再認識しました。私は常々、加害者の人権ばかりが優先され、被害者が置き去り にされていると感じています。  実際に友人から   “お前は加害者の味方やな。被害者の気持ちはどうなんだ?”   と言われたことがあり、“被害者の気持ちに寄り添う為にも加害者を更生させることが必要なんだ。被害者の気持ちを絶対におろそかにしてはいけない“   と議論になりました。

“しょく罪なくして更生なし”   この言葉は最もだと深く同意します。   今まで担当してきた対象者は ほとんどが、罪の意識なし、です。自分は悪くない、周りが、環境が悪いと他のせいにばかりします。最もひどい例では、罪の意識を問うたところ、怒り出しボールペンを投げつけられ、更に暴言を吐かれたことがあります。 そういった対象者に対してどのようにして、“しょく罪”   の意識を諭していけば良いのか、これからの課題であると思います。

3.保護観察処遇の実際の所では、保護観察官と保護司の見事な連携を聴かせて頂きました。

アメとムチではないですが、保護観察官と保護司の役割分担をすることにより効果があったと思います。加害者の身勝手な考えには全く同意できませんが、とにかく話を聴くことで、加害者の意識が変化するのだと理解しました。 許してもらうことが目的ではなく、償い続けること、が大切なのだと加害者は深く理解しなければならないと考えます。 対象者にどのようにしてこれらのことを理解させるか、時間をかけて考えていかなければならない問題です。

今回のような一筋縄ではいかない、正しい答えも一つではないようなテーマを取り上げ、実際の経験談を聴くことは非常に有意義だと考えます。

第二弾、第三弾を期待しております。        ありがとうございました。